はじめに

企業の福利厚生といえば、これまではスポーツジムの法人契約やレジャー施設の割引などが主流でした。しかし、テレワークの普及や働き方の多様化により、「場所にとらわれない」福利厚生へのニーズが急増しています。特に、従業員の健康維持(ウェルビーイング)に直結する施策は、企業の生産性向上や離職防止に欠かせない要素となっています。

こうした中、多くの企業や労働組合が導入を進めているのが「オンラインヨガ」です。自宅やオフィスから気軽に参加でき、心身のリフレッシュ効果が高いヨガは、ニューノーマル時代の福利厚生として最適解の一つと言えます。経済産業省も健康経営の推進において、デジタル技術を活用した健康支援を推奨しています。

この記事では、なぜ今オンラインヨガが選ばれているのか、その「5つの理由」を経営者・人事担当者の皆様に向けて解説します。導入メリットを理解し、自社の健康施策をアップデートするヒントにしてください。

参考:経済産業省「健康経営」

理由1:場所を選ばず「公平」に提供できる(地域格差の解消)

デスクワーク中心の社員向けヨガに関する会議

従来の「ハコモノ」型の福利厚生(特定の施設利用など)における最大の課題は、「利用できる人が限られる」という不公平感でした。

地方拠点や在宅勤務者もカバー

本社勤務の人だけが恩恵を受けられる制度では、地方拠点の従業員や完全テレワークの社員から不満が出ます。オンラインヨガなら、ネット環境さえあれば全国どこからでも参加可能。勤務地や居住地による格差をなくし、全従業員に平等な健康支援を提供できます。

育児・介護中の社員への配慮

移動時間がゼロであるため、育児や介護で時間の制約がある社員も、隙間時間に参加しやすくなります。「自宅から参加できる」という手軽さが、多様な働き方を支えるインフラとなります。

理由2:圧倒的な「コストパフォーマンス」

定期的に実施されている職場向けヨガにかかるコスト

経営者にとって気になるコスト面でも、オンラインヨガは非常に優秀です。

一人当たりの単価が低い

対面レッスンの場合、インストラクターの交通費や会場費がかかり、参加人数にも物理的な上限があります。一方、オンラインなら数百人規模の同時接続も可能。参加者が増えれば増えるほど、一人当たりのコストは下がります。

設備投資が不要

社内に専用のスタジオを作る必要はありません。会議室や個人のデスク、自宅のリビングがそのままヨガスタジオになります。初期投資ゼロで始められる手軽さは、導入のハードルを大きく下げます。

理由3:参加ハードルが低く「利用率」が高い

社員向けに実施する福利厚生としてのオフィスヨガ

「福利厚生を導入したけれど、誰も使っていない」という事態は避けたいもの。オンラインヨガは、参加の心理的ハードルを極限まで下げます。

「カメラオフ」OKの安心感

「運動している姿を同僚に見られたくない」「部屋が散らかっている」といった懸念も、カメラオフでの参加を許可することで解消できます。プライバシーを守りながら、自分のペースでリラックスできます。

着替え不要のプログラム

激しい動きを伴わないストレッチ中心のヨガなら、スーツや部屋着のままでOK。準備の手間がいらないため、「ちょっとやってみようかな」という気軽な参加を促せます。

理由4:コミュニケーション不足の解消

会議室を活用して行うオフィスヨガの様子

テレワークの弊害として挙げられる「コミュニケーション不足」や「孤独感」。オンラインヨガは、これらを解消するツールとしても機能します。

共通の体験が会話を生む

チャットツールでの業務連絡だけでは、相手の感情が見えにくいものです。ヨガの時間に画面越しに顔を合わせ、同じポーズをとることで、「みんなと一緒にいる」という一体感が生まれます。

部署を超えた交流の場

オンラインであれば、拠点が離れている社員同士も交流できます。レッスン終了後のちょっとした雑談タイムや、チャットでの感想共有が、縦割り組織の壁を越えたチームビルディングに繋がります。

理由5:メンタルヘルス不調の「未然防止」

社内で無理なく行えるオフィスヨガプログラム

福利厚生として最も重要な役割は、従業員が長く元気に働ける環境を作ることです。

自律神経を整える医学的効果

ヨガの深い呼吸は、副交感神経を優位にし、ストレスを軽減する効果が医学的にも認められています。定期的に実施することで、ストレスチェックの結果改善や、高ストレス者の減少が期待できます。

セルフケア能力の向上

「疲れたら深呼吸する」「肩が凝ったらほぐす」といったヨガの知恵を身につけることで、従業員自身が自分の不調に気づき、早めに対処する「セルフケア能力」が向上します。これが結果として、休職リスクの低減に繋がります。

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